凹レンズログ

くりかえす生活の雑感。まとまらぬままに。

軽やかに生きることよりも重要なことなんて1つもない

余計なものなんて全てそぎ落としてしまえばよい。

手を離した後の身軽さに敵うだけの、不安に対する保障なんて存在しないのだから。

後悔を恐れて、溜まり、淀み、絡みつくものを捨ててしまえば、

何が必要で何が必要でないか実感が教えてくれる。

捨ててしまった大事なものは、ゴミ箱の中に顔を突っ込んで、とり戻そうとあがけばいい。

戻ってくる保証はない。

だけれど相手の意味すら知らずに己の貧乏性のために近くに置くよりも、

二度と会えなくなっても相手のことをしっかりわかった方が幸せじゃないか。

人間は有能だ。

必要に駆られなければ、恐ろしいほど無残に親密だったはずのものを忘れ去っていく。

覚えてなどいられないのだ。この煩雑な世界に降りそそぐ全てのことなど。

あっけらかんと人は死に、次が産まれ、日々は廻っていく。

遠くない未来。

父が死に、母が死に、姉が死に、弟が死に、どこかで自分も死んでいる。

全てを抱えてなどいられない。

自分の大切なものを抱きしめようとするにも、私の腕は短すぎる。

そぎ落とせ、本当に大切なものが零れ落ちないように。

それが入る余地を自分に残せるように。