凹レンズログ

くりかえす生活の雑感。まとまらぬままに。

かないくん がゆるしたこと

そこには死に態度を決めきれないことへの許容がある。谷川俊太郎(作)・松本大洋(絵)のかないくんを読んだ。


かないくん


ページをゆっくりとめくり、ひとつ息を吐き、すこし温まった部屋で本を閉じた。

松本大洋が描かねばならない空気がそこにはあった。

身近な死が姿を現した時に、迷っているのは自分だけのように感じることがある。周囲は、その「なんともわからないもの」を簡単に乗り越えていったようにみえる。

・・・ぼくは、どう感じればいいんだろう・・・

そんな、だれの心の中にもいる心細い少年を、「かないくん」の絵本はそこに存在することで肯定してくれる。自分も迷っているというその姿を通して。