凹レンズログ

くりかえす生活の雑感。まとまらぬままに。

変化するために、変われない理由から目を背けてはいけない

自分自身の話や、最近飲んだ後輩の話し。

足成より

今の自分から「変わりたい」と思う。自分らしく生活するために、自分が望むものを手に入れるために、生活の仕方や行動のパターンを変えたいと人は思うモノです。

そんな時に、自分が変化しなかった理由というものに目を向けてみることが大切だと気付かされる出来事がありました。

彼の悩み

先日、学生時代の後輩と飲みに行って、決意表明みたいな話をききました。。彼は、控えめで周囲に良く気を配るタイプの20代後半の会社員。大学のゼミでも、人のために自分のことは二の次にする傾向がありました。「ネガティブな性格を変えたいんですよ」と彼は言います。人の目ばかり気にしている自分、言いたいことがあっても差し控える時分、人から何か指摘されただけで引きづってしまう、自分は他人よりも劣っている、上手くやっている人が羨ましい・・・などなど。彼は、自分自身の嫌いな側面を次から次へとあげていきます。

それが終わると、「自信を持ちたいんですよ」「主張できるようになりたい」「自分の意見を多少強引にでも通していける人間になりたいんですよ」と理想の姿を語ってくれた。というか、状況から推測すると会社での立場は結構良いようだし、上手くやってるような気がするんだけど。

欠けてる話しと語りたくない話し

会話の中で、自分の中になんだかモヤモヤしたものが残る。なんだろう?どうも抜け落ちている論理があるような気がする。。。と思いつつも、あたりさわりない話しへと話題は変わっていった。1時間くらい経って、ふと思いついた。

現状の問題点の分析と、到達したい目標基準の2つは出そろっている。本来、それらさえあれば、変化は既に生じているはずである。

彼は、今の自分に問題があると前から思っている。こういう風に変わりたいというイメージも以前から持っている。・・・じゃあ、これまでどうして留まっていたんだろう?必要なものは手の内にあるのに、彼はこれまで変わらなかった。ということは、彼が「変わらなかった」ことにも理由があるんじゃないか?と思ったのです。

んで、聞いてみました。「それでも今まで変わっていないのは何か理由があるの?」ちょっと非難するようなニュアンスもあったかと思って、「そういう自分でいることで、メリットがあったりもしたんではない?」と言い直すと、ちょっと表情が変わって彼はしゃべり始めた。

「んん~、そうですね。ガッカリしたくなかったってのはあるかもしれないです」『ガッカリしたくないってのは?』「もし自分が主張して、そうこれが正しいんだ、自分は本当はこんなことを考えられているんだぞって、絶対言わないけど本当は優秀なんだぞって思ってる所を外に出して、それを否定されたら耐えられないっていうか。まぁ、こんな幼稚なこと考えてる時点で終わってますけどね。考えててもやらなきゃ、考えてないのも同じですよ。」とどちらかというと自己完結して話しは終わっていった。

醜ささえみんな持っている

あれから、数日たつけど、なんとなく彼の「変わりたくない理由」にも一理あるような気がすると思うんです。負けないために勝負に出ないとか、失敗しても傷つかないために予防線をはるだとか、人から批判されないために良い人でいるだとか、とても人間的だし、自分もそうだな~と。彼はそれをどちらかといえば、恥ずべきこととして捉えて、「こんなこと考えてちゃダメだな」って言ってた。けど、あたりまえの感覚なんじゃないの?と今は、思います。あの時、そういってあげれば良かった。

そういう、自分でも見つめたくない気持ちを隠したまま、本当はあるのに、あるをわかっているのに、見て見ぬふりをしてずうっと歩いていくことはできない。なんたって、自分が本当は気づいてしまっているんだから。なんというか、何かを始めるときには、そういう所に一度潜っていくことが必要なんじゃないかと思う。たぶん、自分の顔を全然見ないでメイクをしたところで、自分に合った化粧はできない。一度、醜い自分やら生々しい幼稚さを見て、それがあることを自分で認めていかないといけないんだろうし、進んでいった先でいつかは姿を現すんだろうな、と思ったわけです。