凹レンズログ

くりかえす生活の雑感。まとまらぬままに。

「都合のいい女」をやめるために、何ができるだろうか?

職場の同僚(女性)から相談を受けました。彼女は現在、交際していないけれど親しくしている男性がいて、彼との関係で悩んでいるとの事。2人の関係は、付き合ってはいないけれど、恋人とするようなことは全てしており、最近、彼が突然冷たくなったらしい。メールを返してくれなかったり、冷たい、会ってくれなくなった。どうやら、彼女と彼が親しくなる前、彼には交際している女性がいたが、その後その女性と別れ、当然自分と付き合ってくれると思っていたのに、思うようにならなかった。「男ってみんなそんなモンなんですか?」といわれて、『・・・まぁ、体目当てとか、釣った魚に餌をやらないとか、そういう目的で近づいた男ならそんなもんなんでしょう』という言葉を飲み込みつつ、何の解決にもならないあたりさわりの無いことを言いました。

今回のエントリーは彼女のことではなくて、少し引っかかることがあったのでかいてみました。それは「都合の良い女」というモノについてです。

都合の良い女

彼女が言うには、「自分は相手にとってやりやすいポジションになることが多い」、「彼女がいて、浮気相手だったりとか不倫相手だとか」、「呼ばれればどうしても会いに行ってしまう」という状況。正に『都合のいい女』です。


検索してみると、結構ヒットします。解決策とかも以下のように。

★自分らしく生きるためには・・・
まず自分自身を愛することから始まります。自分で自分を癒し、いたわり、愛し、大切にすることで「自分は愛される価値のある人間なんだ」という意識が芽生えてきます。
そうすると「自分の気持ちや考えも大事にしよう」と思えるようになってきますので、無理をして相手に合わせることなく、自分の言いたいことや感じたことを表現できるようになってきます。
都合のいい女★尽くしすぎる女は愛されない!

僕としては、あまりピンとこないのでもう少し違った切り口で考えてみようと思います。

自信がついてから?自分を愛してから?

職場の同僚が言うには「自分に自信がない」そうです。だから、もっと自信がついたら言いたいことを言えるだろうし、人としてもっと成長すればきちんと人と付き合えると思っているとの自己分析でした。
また、彼女は「思ったことを言った方がいいのか」、「相手に合わせない方がいいのか」、「付き合うまで体を許さない方がいいのか」わからないと言います。


「〜できてから」という言葉を聴くと、最近では岡本太郎をすぐ連想します。

  「いまはまだ駄目だけれど、いずれ」と絶対に言わないこと。

  “いずれ”なんていうヤツに限って、現在の自分に責任をもっていないからだ。生きるというのは、瞬間瞬間に情熱をほとばしらせて、現在に充実することだ。

  過去にこだわったり、未来でごまかすなんて根性では、現在を本当に生きることはできない。
岡本太郎「自分の中に毒を持て」 - 凹レンズログ


また、「どうすれば良いか?」の“良い”基準って何でしょうか?おそらく推測するに、それは「失敗をしない」であったり「成功する」、「相手が離れていかない」といった類の物でしょう。

何ができるのか?

今やらなければ一生やらない。よく聞く言葉といえば、よく聞く言葉です。確かに、今やるしかない。しかし、それは何も「完璧なことをする」だとか「失敗をしない」、はたまた「成功する」ということでは無いのです。


おそらく、できることは一つで、「失うこと失敗することを覚悟した上で、自分が選ぶ」ということ。


全てがうまくいくわけがない。失敗は必ずします。自分がどう思うか?自信があるか?という心持ちは、意味などないのです。不安でしょうがなくても、切り刻まれるような孤独が襲ってきたとしても、失うことを覚悟の上で、自分でサイコロを振る。成功や失敗は関係ない、他人にゆだねるのではなく、自分の手で。(それは、必ずしも「動き出すこと」とは限らないし、「嫌な思いをするだろうけど今は動かない」という選択肢もあるでしょう)

何かを選ぶということは、何かを捨てるということと表裏一体です。「都合の良い女性」ではなくなることは、「幸せな女性」になることではなくって、「人に合わせることで楽なポジションにいた自分」を捨てる作業でもあるのだと思います。どちらかといえば、自分の責任において生活の苦楽を味わうということなんじゃないだろうか?
そしてそれは、別に素晴らしいことでもないし、偉いことでも、楽なことでもない。不安も永遠に感じ続けるのでしょうし、眠れないほどの孤独を感じる夜もきっとある。それでも、「自分で選んだ人生」って実感は、よりリアルに感じられるんだろう。その手触りだけで十分なのではないかと今は思う。どんなに仲良かろうと別れは訪れるし、結婚したとしてもどうせいつか「死が二人を分かつ」ことになるんだし、「あなたは正しいです」って証明書を墓の中まで持っていくことはできない訳だしね。
・・・つくづく、今日のエントリーは、困って相談してきた人に返す言葉ではないな。。。