凹レンズログ

くりかえす生活の雑感。まとまらぬままに。

心をえぐってくれることを確約しましょう

ある対象について、ことばでそれを表現することは、考えることを放棄したことに等しい。特にそれが、自分の枠組みの中からなされるのならば。
監督 中島哲也、主演 松たか子、原作 湊かなえ の映画「告白」。

この作品は、何かを規定することをそもそも想定していない。その主眼は、観るものこころを、感情を、世界観を、どれだけ「えぐれるか」それだけだ。言い方を変えれば、どれだけの強度で、見ているその人間を殴れるかどうかを考えて作られている。
それは、説教や教えではない。感覚を残すのである。しかも簡単に意味づけを出来ない生々しい形で。
この作品は、そういった意味での作りこみが非常に綿密にされている。それは、もはや「愛」に近いものなのではないだろうか?

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
湊 かなえ
双葉社
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