凹レンズログ

くりかえす生活の雑感。まとまらぬままに。

日本語表現力トレーニング(アソシエ)

 アソシエ2009.02.17号の「ビジネス文書の達人になる 日本語表現力トレーニング」という特集が面白かったので紹介します。

日経ビジネス Associe (アソシエ) 2009年 2/17号 [雑誌]

日経ビジネス Associe (アソシエ) 2009年 2/17号 [雑誌]



【序文】
 多くの仕事の土台が日本語であり、その表現力が成果に大きな影響を及ぼす。母国語である日本語は、外国語と異なり、基本ルールを学ぶだけで表現力が格段にアップする。確実に成果の出るスキル「日本語表現力」をみにつけ、仕事の土台を磐石にしよう(上田真緒氏)。

A ビジネス文書はそもそも何を書くべきか
B 本語表現の基本ルール
   1.曖昧さを排除する
   2.語順を適切にする
   3.後続文の展開を予告する
C リズムを工夫し、単調さを防ぐ
   1.丁寧系「です・ます」と普通系「だ・である」を混在させる
   2.現在形と過去形を混在させる
   3.文末の接続詞「のだ」をタイミングよく入れる


【A ビジネス文書はそもそも何を書くべきか】
 「ビジネス文書は、読み手が上司に対して説明できる材料を書く」ものである。企画書を例にとって考えると、企画書を受け取った担当者が「これは良い企画だ」と思ったら、その上司に説明をする。そこで上手く説明できれば申請は通り、上司からの質問や批判に答えられなければ却下されてしまいます。ビジネスでは、あなたの上司が、その上司に説明するための宣伝材料を書くと考えると良い。
 良い文書というのは、一読しただけで内容が理解できるものであり、そういった文書を書くためには日本語の基本ルールを学ぶ必要がある(中田亨氏)。


【B 日本語表現の基本ルール】
 日本語ルールの考え方はたった1つ。前から順に読んで理解できる文にすること。コレだけである。そのためのルールは3つある。。


 1.曖昧さを排除する
 主語が2通りに解釈できる場合、ハッキリと区別するために読点をうつ。

A社は改革をして、業界トップに君臨するB社を蹴落とした。
A社は、改革をして業界トップに君臨するB社を蹴落とした。


 「〜のように・・・ない」というパターンは曖昧な表現になりやすいため、「〜のように」の部分に、「〜と同じく」であるとか「〜と違って」という表現を使う。

日本企業は、ITを欧米企業のように(同じく、と違って)活用していない。


 誰かの発言はドコまでが発言で、どの部分が語り手の話なのか曖昧になりやすい。
 ⇒ 「」を使えば意味が明瞭になる。


 2.語順を適切にする
 基本的に語順は、[いつ(時)][どこで(場所)][誰が(主格)][誰に(相手)][何を(対象)][した(動詞)]であり、一般にこの語順に沿った文は読みやすい。さらに、格助詞「が」を主題「は」にする場合は、主語は文の先頭に出した方がよい。主語はトピックを表すので、何について述べる分なのか、読み手が予め知っておけば、後続の文が理解しやすくなる。
 文の要素は、長いものが先、短いものが後となる。主題の「は」がつく主語があっても、それよりはるかに長い要素がある場合は、外に出した方が読みやすい。主語と述語が離れすぎると、文章が浮いてしまう。修飾するものと修飾されるものの距離が離れている場合、読点を打つことで2者の関係をハッキリできる。


 3.後続文の展開を予告する
 接続詞によって、日本語でも後続文を先読みさせることができる。接続詞の持つ最も大切な役割は、次の文が前の文とどのような関係になるのかを示し、展開の方向性を予告することである。文章の流れが大きく変わる場所など、次の展開をつかみにくいところに接続詞を使うと、読み手の理解を助ける。
「しかし」「だが」・・・逆接、「であり」・・・順接
理由の表現:「おかげで」・・・好ましい内容が予測される。「せいで」・・・好ましくない内容が予測される。
理由の表現:「したために」・・・否定的な内容が予測される、「ので」・・・制約なし
予測の表現:「すれば」・・・好ましいものの後続が予測される、「たら」・・・制約なし


【C リズムを工夫し、単調さを防ぐ】
 1.丁寧系「です・ます」と普通系「だ・である」を混在させる
 一般に、「です・ます」と、「だ・である」は、どちらかに統一して書くべきだと信じる人が多いが、丁寧形と普通形を混ぜて緩急をつけることができる。
自分の判断や主張を述べるときは、丁寧形「です・ます」を、事実や事柄を述べるときは普通系「だ・である」を使うと良い。


 2.現在形と過去形を混在させる
 小説などで、過去の出来事であるにもかかわらず、現在形を使って語ることで、その出来事があたかも目の前で起こっているかのように見せる技法を「歴史的現在」という。使用法は、過去形の中に現在形を織り交ぜること。つまり、過去形→現在形→過去形という形で記述する。

人脈つくりの一環として交流会に参加した。企業かもいる。自営業の人もいる。しかし、大半は自分と同じ、普通のビジネスパーソンだ。多様な業界人との交流を期待していた私は、失望を禁じえなかった。

 3.文末の接続詞「のだ」をタイミングよく入れる
 「のだ」「のです」「のである」は、それまで述べてきた内容をまとめ、書き手が伝えたい情報に焦点を当てる。読み手に強く意識してほしい分に、ここぞというタイミングで「のだ」をつけると、そこに書かれた内容が読み手の記憶にとどまりやすい。「のである」をつける分は、前提となる情報を提供する文ではなく、前提となる情報を下敷きとして、書き手が伝えたい内容を示す文である(石黒圭氏)。

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シンプルな内容だけれど、使用感はよさそうな印象を受けましt。
Cのリズムを良くする あたりは、ビジネスで必要かというと、そうでもないような・・・。