凹レンズログ

くりかえす生活の雑感。まとまらぬままに。

書評

類人猿分類によるマネジメント

「類人猿分類公式マニュアル2.0 人間関係に必要な知恵はすべて類人猿に学んだ」を読みました。これは、ガイアの夜明けで紹介されていた広島のスーパー「エブリィ」が取り入れている、人事マネジメントプログラムです。 基本的には、①感情の表出をする・しな…

大江健三郎 『「自分の木」の下で』と、ズレを持ってくり返される昔ばなし

伊集院光と大江健三郎の過去のラジオ対談から興味が沸き、大江健三郎の著作を初めて読んだ。 これは、子ども向けに書かれたものであるけれど、これから自分がどう生きて、どう死んでいくかを考えさせられる。衝撃は、やっぱり著者が高熱から生死の淵を彷徨い…

かくかくしかじか 読了

Kindle でずっと楽しみにしていた「かくかくしかじか」の最終巻を読んだ。 ずるさ、不真面目さ、惰性、後悔、裏切りなど、とってもとっても生々しくって、自分のそういう面を見せられているような気もした。強烈な不幸や、悲しみ、逆境と違って、そういった…

「フォントの不思議」はとっても良書だった

あのヒラギノ明朝をデザインした書体デザイナー小林 章(こばやし あきら)。この「フォントの不思議」の中では、彼がブランドロゴや自身で撮った写真を中心に色々なフォントとその魅力を紹介していきます。 現在使用されているフォントのルーツ。建造物や銅…

落語の世界観 ―人間はまぬけで美しい―

人間はまぬけで美しい これは、落語家経験を持つ伊集院光が自分のやりたいお笑いについてラジオで語った言葉です(伊集院光の人間観 - 凹レンズ 〜まとまりのない日記〜 )。桂米朝が2015年3月19日に亡くなり、彼の著書である「落語と私」を読んでみました。…

池上彰のネット民への指摘が ぐぅ正論すぎる件

「池上彰の政治の学校」を読みました。非常に分かりやすい文章で、政党、政治家、国家元首、ポピュリズムなどについて解説してあり、コストパフォーマンスの高い本です。 本書の中で、「とっても良いところを突いているな~」と思ったのは、ネットでの政治に…

使える行動分析学(島宗理)がスゴイ!

行動分析学という言葉を聞いたことがありますか?行動分析学とは心理学の領域の一つで、人間または動物などの行動を分析する学問です。『独立変数(環境)を操作することで従属変数(行動)がどの程度変化したかを記述することによって、行動の「原理」や「…

かないくん がゆるしたこと

そこには死に態度を決めきれないことへの許容がある。谷川俊太郎(作)・松本大洋(絵)のかないくんを読んだ。 ページをゆっくりとめくり、ひとつ息を吐き、すこし温まった部屋で本を閉じた。 松本大洋が描かねばならない空気がそこにはあった。 身近な死が…

「日本語の文章術」まとめ その2

絶版本をまとめる喜びは、化石発掘のそれに似ている。すでに販売がされていない本に触れ、理解し、他者に伝えるという過程が、土に埋もれた化石を掘り出し、時間を越えて他者の前に表すことと類似しているためだろう。 なんて、「書き出しのセンテンスは一行…

「日本語の文章術」まとめ その1

奥秋義信の「日本語の文章術」。学生時代に購入しましたが、今は絶版となっています。総ページ数724Pの分厚さのあまり、ずうっと積読のままでしたが、仕事柄文書を作成する機会も多いので読んでみようと思い立ちました。 何回かのシリーズに分けて、内容を…

有吉弘行の節約術

有吉弘行(著)の「お前なんかもう死んでいる」(Kindle price: ¥200)は、芸能人本としてよりも節約本として興味深かったです。 他者の浪費アドバイスを無視することの重要性 彼の芸能活動の中で構築された経済活動に対する姿勢は、ことばに惑わされないとい…

Kindleストアに名著が堂々の登場!

Kindleは非常に便利なのですが、中々読みたい本がKindle化されずに、未だ充実した品揃えとはいえない状況です。しかし、この度、木下是雄の「レポートの組み立て方」がリリースされました。 木下是雄「レポートの組み立て方」 この本は、理系の作文技術で有…

Kindle全品30%ポイント還元で損をしない本リスト

Kindleストアが楽天Koboのキャンペーンに対抗して、現在全品30%ポイント還元セールを慣行中です。実質、電子書籍が全部3割引で売られてしまうという、異常なセールです。終了はおそらくkoboのキャンペーンと同じ2013年7月21日9:59なのでしょう。 キャンペー…

人となりは細部に宿る

人を理解するとはどういうことだろうか?思春期やら青年期にウダウダ考えていたことを、思い出すきっかけがあった。それは、スタジオジブリプロデューサー鈴木敏夫の仕事道楽を読んだこと。 宮崎駿の映画ストーリーの作り方がとても印象的だった。 映画を作…

スタジオジブリ鈴木敏夫の「仕事道楽」がめちゃくちゃ面白い

ドワンゴの川上量生の発言が頭の片隅に残っていて、僕は一冊の本を手に取った。 『結局,その「幸せそうな人」って見つけられなかったんですか?』 「いや,それがですね。実は少し前に見つけたんだよね。」 『お,誰ですか?』 「スタジオジブリの鈴木敏夫…

すらすら読める英語本は意外な一冊だった

世の中に英語表現についての本は無数にあります。そのほとんどが、学習をしていくには有益であっても、中々興味を持続することが難しい内容だったりします。 そんな英語表現に関する書籍の中で、異彩を放つのが吉原真里の「性愛英語の基礎知識」です。 私も…

日常・非日常が溶け合う「夕凪の街 桜の国」

Kindleで、心を奪われる体験をするとは思いませんでした。以前から、Amazonのオススメ商品であがっていた「夕凪の街 桜の国」がKindleで出ていたので買って読んでみました。 「広島のある日本のあるこの世界を 愛するすべての人へ」で始まるこの短いまんがが…

『死の起源』に再び触れて

「人間はなぜ生まれ、生きてゆくのか」、という人間にとって初源的な問いに答えてくれるものは、あるのだろうか。それは、生き遂げた終焉としての「死」以外にはおそらくないだろう。だから、いまはここにないからといって忘れてはならないのが「死」なので…

電子書籍よりも新次元 オーディオブックが面白い

iPadの発売で一気に電子書籍に注目が集まり、今や電子書籍・自炊なども日常用語になりました。しかし、「本」の楽しみ方として今おもしろいのは、オーディオブックです。本エントリーでは、オーディオブックの特徴を紹介した後に、その楽しみ方を紹介してい…

『超実践 読書術』がスゴイ

日経済ビジネス Associeの2011 10/4号にて、多忙の中でも仕事に必要な知識を本から効率よく吸収する方法が紹介されていました。 「忙しくて読めない人」から「忙しくても読める人」に このキャッチフレーズがとても良かったです。 日経ビジネス Associe (ア…

岡本太郎「自分の中に毒を持て」

太陽の塔、「芸術は爆発だ」という言葉で知られる芸術家 岡本太郎。twitterの岡本太郎botをフォローしたことから彼への興味が沸き、著書「自分の中に毒を持て」を読みました。1ページ読んだだけで、掌が汗でじんわりと滲み、胸をぐぅぅぅっと掴まれたように…

ブログでマンガアーカイブを作る方法

好きなマンガを記録しておきたいときに、一般的にはブクログなどのレビューサイトが活用されます。しかし、今回はブログを使って自分だけのマンガアーカイブを作る方法を紹介し、その特徴について考えます。蛇足として私のマンガアーカイブを紹介します。 ブ…

本を吸収するための読書記録カードの書き方(テンプレート付き)

私が大学生の時に、読書の仕方を変える1冊の本に出会いました。それは、呉 智英の「読書家の新技術」です。この本の中では、読書をするにあたって1.何を読むか(良書、目的本の探索方法)、2.どう読むか(読書速度、原点の読み方)、3.本を吸収する(本…

「さよならもいわずに」が見せつけたマンガの可能性

宝島社が発行するマンガのランキング本「このマンガがすごい!」。今回は、2010年のマンガ作品の中で第3位とされた「さよならもいわずに」を取り上げます。今回は、内容的なことには触れません。ただ、この1冊によって私は「主観的な体験を伝達する手段」と…

英語の語源を理解するための最初の1冊

英単語を勉強するときに、ただ単に暗記するのではなく、その単語を語源・成り立ちを学ぶことによって理解が深まっていきます。今回は、語源理解について非常に分かりやすく書かれている小池直己の「語源でふやそう英単語」を紹介します。 私は、岩波ジュニア…

「竜馬がゆく」にみる切腹文化の意味

今は、竜馬伝に代表される空前の竜馬ブームです。そんなブームとは別の流れを汲み、私は「キャバクラ嬢に薦められる」という微妙なルートから司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読み始めました。その中で、武士の切腹に関する記述に興味をかきたてられました。少…

「接遇の鬼(エチカの鏡)」平林都の凄さとは何か?

エチカの鏡で紹介された伝説のマナー講師 平林都。TVで放送された彼女の指導はカナリの反響があったようで、サンテFXシリーズでCMにも起用されています。ただ、彼女の出している書籍は、Amazonの書評を見ると割りと不評をかっています。なぜこんなギャップ・…

書評ブログ作成に便利なツールまとめ

日常生活の中で、ただ本を読みっぱなしにするのはもったいないと思うことは無いでしょうか?本を読んだ感想や要約を、書評ブログにまとめてアウトプットすることは、その書籍に対する理解度を格段に深めてくれます。本エントリーでは、書評ブログを書くのに…

生と死と人生を、そっと近づけてくれたマンガたち

今回は私の思春期〜青年期のあいだで、人生観・死生観に影響を与えてくれたマンガを紹介します。 マンガと思春期と人生 思春期以降、多くの人がアイデンティティについて悩み、自分、世界、そして生死とどう向き合っていくか試行錯誤していきます。その中で…

プレジデント5.17号のIT・ネット特集がすばらしい件

Twitterももはや定着し、ipadが登場し、クラウドも一般化した今。プレジデント2010 5.17号のIT・ネット特集がインターネットの時代変遷を非常に分かりやすくまとめていたので紹介します。 PRESIDENT (プレジデント) 2010年 5/17号 [雑誌]posted with amazlet…